引越しの内祝いの基本的なマナー・おすすめの定番アイテムを紹介
「内祝い」を贈る際、一番困るのは相場と贈る品の選定ではないでしょうか。基本的なマナーを知っておかないと、相手に失礼になりかねません。
ここでは、本来の内祝いの意味やおすすめの品物、内祝いを贈る時期、お礼状の書き方まで詳しく解説しています。
はじめてお祝いをいただいたら、この記事を参考にして「正しい内祝い」を贈ってください。
そもそも引越しの内祝いとは?
「内祝い」は、いただいたお祝いへの「お礼」
内祝いとは、自分の家(内)のお祝い事を、その喜びを品物でおすそ分けすることです。
子供の名前をのしに入れて品物をとして配ったり、新築の家に招いてごちそうをふるまったりするのが本来の内祝いです。
今では少し形が変わり、お祝いをいただいた際のお礼、という意味合いが強くなっています。
昔は家に招いてお披露目したり、ごちそうをふるまったりするのが内祝いでした。
今でも新築の新居に招いて内祝いをする人もいます。しかし、忙しい現代では都合を合わせて集まるのはなかなか難しいため、品物を贈るケースも多くなっています。
内祝いは早めに贈るのが◎
内祝いは、1か月以内に必ず贈りましょう。
内祝いはほとんどの場合前述したように「お祝いへのお礼」ですから、遅くなるのは禁物です。
引越しの際は荷解きでなかなか生活が落ち着きませんが、なんとか1か月以内に贈れるように手配してください。
また、お祝いをいただいた際は、内祝いを贈る前にお礼状や電話でひとことお礼を伝えておきます。
「もらったけどお礼を言っていない」という状況はよくありません。いただいたらすぐにお礼を伝えることを忘れないでくださいね。
内祝いののしや礼状はどうすればいい?
まずはお礼状を出そう
前述したとおり、お祝いをいただいたらすぐにお礼を伝えるのがマナーです。
内祝いとは別に、「お祝いをいただいてありがとうございました」という気持ちを表しましょう。
遠くからお祝いを送っていただいた場合は、お礼状で感謝の気持ちを伝えてください。
<お礼状の例文>
拝啓 梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
先日は過分なお祝いをいただきまして、厚く御礼申し上げます。
いただいたお祝いで子供たちの学習用品を購入いたしました。
子供たちも喜んでおり、新しい生活にふさわしい準備ができました。
生活も落ち着いてまいりましたので、お近くにお立ち寄りの際はぜひお越しください。
お顔を見られる日を楽しみにしております。
まずはご挨拶まで。
敬具
会社の上司やお世話になった目上の方にはこれぐらいの硬めの文章が良いでしょう。親しい友人や親せきの場合は、少し砕けた表現でも構いません。
引越し内祝いの「のし」のマナー
引越し内祝いには、必ず「熨斗(のし)」をつけます。のしには基本的なマナーがあり、何度あってもうれしいことは「蝶結び」を、一度限りにとどめたいお祝いは「結びきり」を使用します。
引越し内祝いの場合は「紅白・または金銀の蝶結び」の水引を選び、水引の上に「内祝い(新築の場合は新築内祝い)」と記入し、下に贈り主の姓を書き記します。
宅配便の場合は「内のし」と呼ばれる形式でのしをかけるとよいでしょう。包装紙でくるむため、のし紙を傷つけずに配達してもらえます。
内祝いで人気なのは?金額の相場はどのくらい?
「誰にでも喜ばれるもの」を内祝いに
内祝いにおすすめの品は、お菓子、コーヒー、ジュース、ビール、洗剤、オイル、タオルなどお中元やお歳暮の定番アイテムです。
1品だけでなく詰め合わせにしても良いでしょう。
洗剤を贈る場合は、先方が使用している洗剤をリサーチして、贈られた方が困らないように配慮してください。
内祝いは、できるだけ「定番」の品にするのがポイントです。個性の強いものや雑貨類を避け、だれからも喜ばれる定番品を選ぶと確実に喜ばれます。
相手の好みがわからない場合は、カタログギフトがおすすめです。
好きなものを選べるため、先方からも喜ばれる確率がぐっと上がります。贈る側も品物選びに悩む必要がなく、今ではカタログギフトを好んで内祝いにする人が増えています。
品物選びで迷ったら、ぜひカタログギフトを選択肢に入れてください。
相場はいただいた金額の三分の一~半分程度
引越し内祝い・新築内祝いを贈る際の相場は、いただいたお祝いの三分の一~半分程度です。
他の内祝い(結婚・主産など)と相場に変わりはありません。
ただし、新築を建てて高額なお祝いをいただいた場合はこの限りではなく、少し多めに内祝いをお返ししても良いでしょう。
しかし、高額になると選べる品の選択肢が増え、逆に迷ってしまうこともよくあります。
親しい間柄の人や親せきであれば、自宅に呼んでごちそうをふるまったり、旅行をプレゼントしたりと、形の違う内祝いにするのもおすすめです。
両親など身内への内祝いはいらない?
親戚でも内祝いは必要
身近にいる両親や親せきに引越し祝いをいただいたら、やはり同じように内祝いを贈りましょう。相場や贈る品物も、他の人に贈る場合と同じでOKです。
ただし、高額なお祝いをいただいた場合は、前述したように品物ではなく自宅に招いてごちそうをふるまう・旅行をプレゼントする、という形の違う内祝いにしても良いでしょう。
その点カタログギフトはとても便利で、その価格にふさわしい旅行やコースの食事がたくさん設定されています。
カタログギフトは金額がわかりませんので、親戚や両親も気を遣うことなく、好きなものを選ぶことができます。