引越しで旧居の公共料金(光熱費)の精算はどうしたらよい?
電気・ガス・水道というライフラインは引越しの際に必ずついて回るものです。旧居での利用停止や精算、新居での利用開始方法を正しく理解しておきましょう。
それほど手間がかかるものではなく、最近ではインターネットで申し込みできるようになり、さらに便利になりました。
ここでは引越しの時に必ず必要な公共料金の手続き、精算方法について解説しています。引越しになれていない方はぜひこの記事を参考にして、公共料金の手続きを速やかに行ってください。
電気の精算
引越しの際には電気・ガス・水道など、公共料金の精算が必要です。それぞれの精算方法をご紹介していきましょう。
電力会社に電話をする際は、氏名とお客様番号が必要ですので領収書などを用意しておきましょう。
精算方法は引き落とし口座をそのまま利用した引き落とし、請求書の送付、立ち合いによる即日精算という3つの方法があります。
どれを選ぶかは本人次第ですので、希望の精算方法を電力会社に伝えてください。
電気の精算は「引き落とし口座で精算・引越し当日にブレーカーを落とす」、という簡単な手続き方法を選択する人が多いようです。
電気の精算は電話連絡するだけでOKですのでそれほど大きな手間ではありません。引越しの1週間前までに連絡しておきましょう。
ガスの精算
利用しているガスの種類によって連絡先が違いますので要注意。都市ガスの場合は管轄のガス会社に、プロパンガスの場合は利用しているガス会社に連絡します。
立会時間は自分の希望通りになるとは限らず、場合によっては仕事の調整などが必要になることも。立ち合いをお願いした日は、ガスメーターを確認し元栓を閉めて精算します。
元栓を閉めた後はもちろんガスを利用することはできません。精算するタイミングは引越し当日がベストと言えますね。
そして精算後は、当日支払いか引き落とし口座からの引き落とし、請求書のどれかです。当日お金を用意するのが億劫な場合は、引き落としで対応しましょう。
公共料金の精算の中では唯一、必ず立ち合いが必要なのがガスの精算です。スケジューリングが必要な場合もありますので、ガス会社への連絡は早めに済ませてください。
水道の精算
電話もしくはインターネットで申し込みが可能です。
水道の利用停止は引越し当日の立ち合いは必要なく、引越し日の連絡だけで精算可能です。精算後は請求書の送付か引き落とし口座の引き落としが選択できます。
引越し当日に水道を利用する場合も多いと思いますが、メーターが大きく回るほど利用しない限り精算額に影響はありませんので、掃除などを予定している人も心配ありません。
退去時は光熱費引き落としの解約をしないとダメ?
退去時は公共料金の利用停止のお願いを申し入れ、それぞれ利用した期間までの料金を精算していきます。その際、引き落とし口座は「解約」という形で何らかの対処が必要なのでしょうか。
その答えは「必要なし」です。各公共料金の管轄会社に連絡し、「○月○日に引越しします。」と伝えれば、引越し日までの利用で精算してもらうことができます。
この精算が解約の手続きと同じ意味合いになるわけです。
新居に移動した際は、新たに引き落とし口座を連絡します。引越し後に連絡できますので、急遽にいる間は引越し先の公共料金引き落としについては何もしなくてOKです。
新居で光熱費の連絡はどうすればいい?
新居で生活を始めたら、すぐに公共料金利用開始の手続きをします。それぞれの開始の仕方をご紹介しましょう。
電気の利用開始
電気の利用開始は立ち合いなど必要なく、ブレーカーを上げればすぐに利用開始できます。引き落とし口座は利用開始後の連絡でも構いません。
新居には必ず「電気使用申込書」が付いていますので、引き落とし口座など必要事項を記入して投函します。最近ではインターネットでの利用開始手続きも可能になりました。
ガスの利用開始
ガスの利用開始は立ち合いが必要です。引越しの1週間前にも申し込みしておき、立会いの下で開栓してもらいます。
前述した利用停止の手続きの際、新居の開栓日時も申し込みしておけばよいでしょう。ガスの種類によって連絡する場所が違いますのでその点は注意を。
以前利用していたガス機器は、プロパンガスでは利用できない場合もあります。新居のガスの種類は要チェックです。
水道の利用開始
水道の利用開始も電気と同じく、立ち合いは必要ありません。水道メーターのボックス内にある栓を自分で回し、水道の利用を開始します。
新居にある「水道使用開始申込書」に記入手投函してください。電気の利用開始と続きは同じで、インターネットでの手続きも可能です。
電気と水道の利用開始は非常に簡単です。備え付けのはがきに記入して投函するか、インターネットで申込みするだけ。
口座引き落としの申し込みも簡単です。口座引き落としが完了するまで(1か月~2か月分)は、振り込みで料金を払います。
光熱費を滞納したまま払わずに退去するとどうなる?
通常の支払い手続きを行わず、光熱費を滞納したまま退去してしまったらどうなるのでしょうか。
レアなケースではありますが、口座残高が足りずにうっかり1か月分だけ払い忘れていた、というケースも考えられなくはありません。
旧居の光熱費を滞納したまま退去した場合は、督促状が送付されます。延滞利息をプラスした料金を請求されますので、迅速に対応しましょう。
督促状の送付にも気づかず放置していたら、何度でも同じものが送付され、料金を納めるまでそれが続きます。
延滞は1度・2度程度なら利用停止にはならず、数か月連続で滞納しない限り利用停止処置にはならないと言われてはいますが、自治体によっても対応は違っています。
うっかり払い忘れて長く放置していると必ず督促状が来ますので、引越し後の郵便物は要チェックです。
まとめ
引越しの際の公共料金の手続きはそれほど難しくなく、ガス以外は立ち合いが必要ない場合が多いため、連絡するだけで手続きは完了します。
引越しを重ねるうちに手続き手順は覚えてしまうぐらいに簡単です。
荷造りに集中していると忘れてしまいがちですが、直前になって慌てないように、できるだけ早めの対応を。引越し1週間前までに連絡すれば何とか間に合います。
電気・ガス・水道をまとめて手続きしておくとよいでしょう。