引越し料金が驚くほど安くなる!上手な交渉術
金額の大きな引越し料金ですが、交渉次第では安くすることが可能です。その際は「もう少し安くなりませんか?」というのではなく、ワザを使うのがポイント。
この記事ではそのワザの核心をご紹介しています。
値引き交渉になれていない人にとっては大きなハードルかもしれませんが、繰り返すうちに交渉しやすくなります。
細かいポイントまで抑えていますので、ぜひこの記事を参考にして交渉に臨んでください。
「荷物を減らす」は見積もりに関係ない?!
引越しは大きなお金が動くため、少しでも安くしたい、引越し費用は安く抑えたいという人が多いはずです。
敷金・礼金で多額な費用がかかるうえに引越し費用まで膨らんでしまっては、家計に大きな打撃を受けること間違いなしです。
そのため、多くの人が引越し費用を抑える方法を探し、実行しています。その一つに「荷物を減らして引越し費用を抑える」という方法があります。
誰でも実行できるうえに引越しが楽になるため、多くの人がこの方法を信じています。
しかし、荷物を減らすという方法はは必ずしも引越し費用を抑えることにはつながりません。
でも、1台のトラックで運べる量なら荷物を減らしても料金は同じなのです。
荷物を減らすなら、ピアノや車を手放すなど、大きなものから手放すとよいでしょう。日常で使っているものは「トラック1台では少し難しいかも」という状況の時に減らせばOKです。
必要なものを無理やりなくすのではなく、あくまでも「不要なものを捨てる」という範囲で荷物整理してください。
見積もりの基本は複数社にお願いすること
ここから先は、引越し会社に見積もりをお願いする際の基本と交渉術を解説していきましょう。
まず、引越しの見積もりの基本は「複数社にお願いすること」です。
最近はwebで複数社に一括見積をお願いできるようになり、複数社見積もり(相見積もりとも言います)は常識と言って良いほど広まってきました。
複数社でお願いすることのメリットは、他社の見積もり料金を値引き交渉のカードとして利用できること。引越し会社も仕事が取れないと困りますので、他社に料金が負けていれば、さらに安い料金を提示しようとします。これが値引き交渉の基本姿勢です。
そして、webだけではなく必ず訪問見積もりをしてもらいましょう。複数社に訪問されるのはおっくうですが、少しでも安くするなら直接交渉は欠かせません。
「他社はこれぐらいの料金ですよ」と伝えることで値引き交渉となるのです。
引越し会社同士で「競争」させるのが交渉のコツ!
では、具体的な値引き交渉の流れを見ていきましょう。一社目・二社目と進んでいくにつれて交渉の方法が変わってきますので、必ず流れをつかんでおいてください。
一社目の交渉術
一社目の見積もりの際は、当然ながら他の引越し業者の見積もりは出ていません。
この際、大切なのは相手の印象が悪くならないようにすることです。「もっと安くしてよ!」という押しの一手で安くしようとするのは絶対にNG。
悪い印象を与えると交渉を拒まれます。あくまでも「訪問していただいてありがとうございます」という姿勢を忘れずに。丁寧に交渉するのがコツです。
もし「この場で決めてくれればもっと安くなります」と言われたときはやんわりと断り、もう少し考えたい、と伝えてください。
相手は複数社に見積もりをされるよりもこの場で決めてもらいたいと思っています。いろいろな投げかけられ方をすると思いますが、そこは上手に交わしていきましょう。
二社目の交渉術
二社目の訪問時にも「複数社に見積もりをお願いしてます」と伝えます。この時、二社目であることを伝えるよりも「すでに複数社にお願いしている」というニュアンスにしておきましょう。
これによって見積もりをする人の競争心をあおり、「他社に負けられない」という心理を与えられるのです。
交渉が苦手な人はこの一言を伝えるのも難しいと思いますが、できる限り見積もり前の会話の中で、自然な形で伝えてください。
他社の見積もりをお願いしていることを伝えると、必ず金額を聞かれます。その際はすぐに答えるのではなく、二社目の見積もりをもらってから答えましょう。
「絶対に他より安くしますから」と言われた場合もぐっとがまんして、「先に見積もりをいただきたいです。」と答えてください。
なぜ先に一社目の見積もりを言ってはいけないのか。
それは、相手が一社目の金額を知ったうえでより安い金額を提示された場合、契約せざるを得ないような雰囲気に持っていかれることがあるからです。
交渉のカギは常に自分が持っておかなければいけません。大げさなようですが、主導権は渡してはいけないのです。
そして二社目の見積もりをもらったら、安いほうの金額を相手に伝えます。この時のポイントは、一社目・二社目の金額よりも少し安い金額を伝えること。
例えば一社目が11万円、二社目が10万円だったら「今までの最安値は9万円です」と伝えてください。
これこそが交渉術のキモです。自分の見積もりより安い金額を言われた以上、それよりも安い金額を提示せざるを得なくなります。
少しだけ安い金額を伝えることで、見積額を下げていくのが交渉のコツです。
しかし、やりすぎは禁物ですので、「もっと安く!」と深追いしないようにしてください。場合によっては提示金額より安くならないこともあります。
交渉後に見積もりを出してもらったら、それを受け取って「お願いするかどうかは検討します」と伝えてください。
三社目以降の交渉術
三社目以降の交渉は、二社目のような交渉を続けていきます。ポイントは
・見積もりをもらったら、その時点の最安値から少し安い金額を伝える
・交渉後の金額を受け取ったら深追いしない
この原則を必ず守り、段階的に見積もり料金を下げていきましょう。最低でも三社、できれば五社ぐらいから見積もりを受け取っておきたいところです。
金額が下がるにつれて下がり幅が小さくなると思いますが、それは仕方のないこと。あくまでも「見積もりに来てもらってうれしい・ありがたい」という姿勢を崩さず、営業の人の心証を損なわない形で交渉してくださいね。
まとめ
実際に効果のある交渉術をご紹介しました。ポイントは前述ですので、必ず守って交渉してください。
やりすぎると相手の心証を悪くしますので、交渉はあくまでもさらりと自然な形で行っていきます。
もし納得する金額にならない場合は、「○○引越し業者の対応が一番良いが、他の引越し業者のほうが安い。
同じ料金にしていただいたら即決します」と伝えましょう。さらに安くなる可能性があります。
この方法は時期によってはそれほど大きな下げ額とならない場合もありますが、少なくとも効果は見込めます。
引越しは価格交渉術を覚える良い機会です。交渉が苦手な方もぜひ取り組んでみてください。