大切なペットの引越しを上手に行うポイント
家族の一員として扱われることが多くなったペット。ストレスをかけずに引越ししたいもののどうすればよいかわからないことはありませんか。お悩みの方に向けて、ペットの引越しを上手に行うポイントを解説します。参考にしてみてはいかがでしょうか。
ペットの引越し方法
言葉を理解できないペットにとって、いきなり環境が変わる引越しはストレスになることがあります。また、長距離の移動もペットによってはストレスになります。引越し後に体調を崩すことがあるので、細心の注意を払って引越しを行ったほうが良いでしょう。
ペットを新居に運ぶ方法は、大きく3つに分かれます。1つ目が引越し業者のオプションサービス、2つ目が専門業者のサービス、3つ目が自分で運ぶです。それぞれ特徴が異なるので、よく検討してから選びましょう。
引越し業者のオプションサービス
引越し業者の中には、オプションサービスとしてペットの引越しを行っているところがあります。最大のメリットは、飼い主の引越しと一緒に進められるのでスケジュール調整などの手間がかからないことです。
ただし、サービスのレベルは引越し業者により大きく異なります。自社で専門的な知識を持つスタッフを用意しているところもあれば、提携業者に依頼するところもあります。
提携業者に依頼する引越し業者は、自分で専門業者に頼んだときより割高になることが多いといわれています。どのようなペットに対応していて、どのようなサービスを受けられるか、訪問見積もりなどを利用して確認しておいたほうが良いでしょう。
専門業者のサービス
ペットの引越しを専門に行っている業者のサービスを利用することもできます。飼い主の引越しと別に依頼する手間はかかりますが、引越し業者のオプションサービスを依頼するより安い、ペットの体調を気遣って輸送してくれるなどのメリットがあるといわれています。
また、引越し後のケアのやり方など専門家ならではのアドバイスをくれる点も魅力です。
自分で運ぶ
ペットを新居まで自分で運ぶこともできます。最大のメリットは、費用が掛からないこととペットと一緒にいられることです。
犬など飼い主と結びつきの強いペットは、飼い主と一緒にいることで安心するようです。デメリットは、管理に手間がかかることとペットに負担がかかることです。
長距離の引越しは引越し業者のオプションサービスか専門業者のサービスを利用したほうがよいかもしれません。ペットは次の方法で新居まで運ぶことができます。
ペットを自動車で新居まで運ぶ
自家用車などで新居までペットを運ぶ方法です。とても便利な方法ですが、車酔いに注意が必要です。
猫は車酔いしにくい、犬は車酔いしやすいといわれています。車酔いが心配な方は、引越しの前から車に乗せて慣らせておくと良いでしょう。車に乗せて遊びに連れて行くなど楽しい経験を積ませれば、車での移動が好きになるはずです。
車での移動が苦手なペットは、動物病院で酔い止めをもらうこともできます。車に乗ると体調を崩してしまう場合は、かかりつけの動物病院で相談してみてはいかがでしょうか。
引越し当日の注意点は、急発進や急ブレーキ、急カーブなどペットに負担をかけやすい運転を避けることです。小まめに休憩をとって、リフレッシュする時間を作ってあげることも重要です。
ペットを公共共通機関で新居まで運ぶ
電車やバスなど公共交通機関を使って、ペットを新居まで運ぶこともできます。犬や猫などのペットは手回り品という扱いになるのでキャリーバッグなどに入れなくてはなりません。長時間の移動が必要な場合、キャリーバッグでの移動に慣れさせておいた方がよいでしょう。
公共交通機関ごとに、利用できるペット種類、ペットの大きさ、キャリーバッグの大きさは決められています。
引越し前に、利用する公共機関のルールを確認しておくことをオススメします。公共交通機関によっては、飼い主の運賃のほかに手回り品(ペット)の料金が必要になります。
ペットを公共交通機関で運ぶ場合、周囲の方への配慮も欠かせません。ペットが苦手な方もいるので、混雑する時間をさける、無駄吠えしないようにしつけておくなど、マナーを守り新居まで運びましょう。
引越し後のストレスケア
理由もわからないまま慣れない環境に連れてこられるので、引越しはペットにとって大きなストレスになります。ストレスで体調を崩すことがあるので、引越し後はストレスケアに努めましょう。犬と猫のストレスケアの方法を紹介します。
犬は飼い主とのコミュニケーションで癒される
犬は、環境が変わることよりも飼い主とのコミュニケーションが希薄になることにストレスを感じるといわれています。引越し後は荷解きや手続きなどで忙しいですが、犬とのコミュニケーションも忘れないようにしましょう。
とはいっても、特別なことをする必要はありません。引越し前と同じように接することが犬のストレス解消につながります。これまで通りのリズムでコミュニケーションをとっていくと、新居での生活に慣れてくれるはずです。
猫は環境の変化に敏感
犬に比べると、猫は環境の変化に敏感といわれています。慣れない環境に混乱してしまうことがあるので、引越し後は飼い主が行動範囲を制限して少しずつ慣れさせていった方が良いとされています。1部屋から慣らして、2部屋、3部屋と行動範囲を広げていくと良いでしょう。
コミュニケーションの取り方は犬と反対です。構いすぎると猫のストレスになることがあるといわれています。引越し後の生活に慣れるまで、そっと見守ってあげたほうがよいかもしれません。
犬も猫も馴染みの環境を作ってあげる
コミュニケーションの取り方などに違いはありますが、犬も猫も馴染みのモノに安心感を抱くようです。旧居で使っていたお気に入りのおもちゃなどを、新居で出してあげると安心するかもしれません。引越しを機に新調する前に、ペットの反応を見てみてはいかがでしょうか。
引越し後に必要になる犬の手続き
犬が引越しした場合、新居のある市区町村で住所変更手続きを行います。市区町村によっては、手続きに鑑札と狂犬病予防注射の注射済票が必要になります。
基本的に、住所変更手続きは無料で行えます。同一市区町村内の引越しであっても住所変更手続きは必要なので、忘れずに行うようにしましょう。役所で行う手続きと一緒に済ませると手間がかかりません。
ペットの種類やお住まいの地域によっては、犬以外でも引越し前後に届け出が必要になることがあります。引越しが決まった方は、念のため役所などで手続きについて調べましょう。
まとめ
ペットの引越しは、引越し業者のオプションサービス、専門業者のサービス、自分で運ぶことなどで行えます。
それぞれ、メリットとデメリットがあるので、ペットに負担をかけない方法を選ぶことが重要です。新居での生活もペットのストレスになることがあります。体調を崩しやすくなるので、ペットの特徴に合わせて上手にケアしましょう。
犬はコミュニケーションをとること、猫はそっとしておくことで安心するとされています。旧居でよく使っていたおもちゃなどを出してあげることも有効です。新居での生活に慣れるまで、普段以上に注意しましょう。