一月は引越しの狙い目って本当?実際のところを解説
何かと物入りな引越し。様々な費用がかかることを考えると、引越し料金くらいは安く済ませたいですよね。一部では、一月は引越し料金が安いといわれています。本当に、一月の引越し料金は安いのでしょうか。実際のところを詳しく解説いたします。
依頼する月によって変わる引越し料金
少し意外かもしれませんが、引越し料金は依頼する月により異なります。同じ内容の引越しであっても、依頼する月が異なれば引越し料金も異なるのです。なぜ、依頼する月により引越し料金は異なるのでしょうか。
引越し料金の決まり方
引越し料金は次の計算式で求められます。
基準運賃は、引越し料金のベースになる料金です。使用する車両の大きさ(最大積載量)と荷物を運ぶ時間または荷物を運ぶ距離で決まります。荷物を運ぶ距離が100㎞以内のときは荷物を運ぶ時間で、荷物を運ぶ距離が100㎞以上のときは荷物を運ぶ距離で決まります。
実費は、引越しにかかる費用のことです。荷造り作業料や梱包資材費、高速道路料金などが実費に当たります。
オプションサービス料金は、エアコンの取外し・取付け、ピアノの運搬など、引越しに付帯するサービスの料金です。
これらを合計して引越し料金が求められます。
引越し料金が変動する理由
依頼する月により引越し料金が変動する理由は、月により引越しの依頼件数が異なるからです。繁忙期になると、需要にこたえるため引越し業者は普段より多くのトラック、スタッフを用意します。割増料金が加算されるため引越し料金が高くなるのです。
通常期と繁忙期の引越し料金を比べると、どれくらいの差があるのでしょうか。一般的に、通常期の引越し料金に比べ繁忙期の引越し料金は3割~5割程度高くなるといわれています。
つまり、通常期であれば10万円程度で引越しできる内容でも、繁忙期であれば15万円程度かかる恐れがあるのです。同じ内容の引越しであれば、少しでも引越し料金を抑えたいですよね。
一月は引越し料金が安いって本当?
では、噂にある通り一月は引越し料金が安いのでしょうか。引越し料金が月ごとに変動する理由は、月ごとに引越しの依頼件数が異なるからです。一月は引越しの依頼件数が多いのでしょうか。
一月の引越し件数
残念ながら、すべての引越し業者を対象にした引越し依頼件数を示すデータはありません。しかし、月別の引越し依頼件数を推測できないわけではありません。
総務省統計局が発表している住民基本台帳人口移動報告を利用すれば、月別の移動者者数が分かるからです。ここから、おおよその引越し依頼件数を推測することができます。
2016年の住民基本台帳人口移動報告によると、一月の市区町村間移動者数と都道府県間移動者数、都道府県内移動者数の合計は632,204名でした。
これは、1年間で最も少ない数です。ちなみに、2番目に少ないのが668,882名の十二月、3番目に少ないのが678,046名の十一月です。寒い時期は引越しが少ないといえそうです。
一月は引越し料金が安い
以上のことから、一月は引越し料金相場が他の月よりも安いということができます。スケジュールに余裕のある方は、一月に引越しをするとお得かもしれません。
ただし、一月に引越しをすれば必ず安いというわけではありません。引越し料金は個別のケースで異なります。引越し料金に影響を与えるその他の要因にも気をつけましょう。
引越し料金を安くするためにこだわりたいポイント
引越し料金は依頼する月以外からも影響を受けます。具体的に、どのような影響を受けるのでしょうか。引越し料金を安くしたい方は、次のポイントにも気をつけましょう。
引越しを依頼する曜日
月によって引越しの依頼件数が異なるように、曜日によっても引越しの依頼件数は異なります。多少の変動はありますが、基本的に多くの方が休みになる土日祝は引越しの依頼件数が多いといわれています。
反対に、多くの方が働いている平日は引越しの依頼件数が少ないといわれています。引越し料金を安くしたい方は、一月の平日に引越しすると良いでしょう。
引越しをする時間にもこだわる
引越しをする多くの方が、午前中に荷物を新居に搬入して午後から荷解きをしたいと考えています。そのため、午後便より午前便のほうが依頼件数は多いといわれています。引越し料金を安くしたい方は、午後便を選ぶと良いでしょう。
さらに、引越し料金を安くしたい方は、引越し業者が用意しているその他のプランに注目するとよいかもしれません。引越し業者の都合にあわせて引越し日時を決めるフリー便は午後便よりお得といわれています。
荷物の量を減らす
引越し料金は利用するトラックの大きさで決まります。トラックの大きさは、運搬を依頼する荷物の量で決まります。引越し料金を抑えたい方は、荷物の量を減らして使用するトラックの大きさを小さくすると良いでしょう。
重要なポイントは、ただ荷物の量を減らすだけではなく、利用するトラックの大きさが小さくなるように荷物の量を減らすことです。どれだけ荷物を減らせばよいかわからない方は、引越し業者の営業担当者に相談することができます。
引越し料金を安くするテクニック
引越し料金を安くするテクニックは他にもあります。誰でもできるテクニックを紹介します。
スケジュールが決まったら早めに申し込む
引越し業者によっては、早期契約することで割引が受けられる早割を用意しているところがあります。一月に引越しをするなどスケジュールが決まった方は、早めに相談すると良いでしょう。早めに相談すれば、条件の良い日を抑えられるなどのメリットも得られます。
長距離の引越しは混載便を検討
引越し料金は利用するトラックの大きさでからも影響を受けます。トラックを上手に活用することが、引越し料金を安くするコツです。
トラックを上手に利用するテクニックのひとつとして混載便が挙げられます。混載便とは、複数の依頼者の荷物を一台のトラックにまとめてのせて運ぶプランです。長距離の引越しなどに利用されています。
トラックが満載になってから出発するため、荷物が届くまで時間がかかるなどのデメリットはありますが、引越し料金を安く抑えることはできます。
一括見積もりを利用する
以上のポイントなどを抑えながら利用したいのが、引越料金一括見積もりサイトです。基本的な引越しの条件を入力することで、複数の引越し業者からまとめて見積もりをとれる便利なサービスです。
個別に見積もりをとる手間が省けるだけでなく、引越し業者を競合させて引越し料金を割安にできるメリットがあります。
利用のポイントは、気になる業者を2、3社選んで訪問見積もりを受けることです。それぞれの引越し業者に競合他社の見積もり額を伝えれば、たいていの場合はそれより安い引越し料金を提示してくれます。
交渉が苦手な方でも簡単に値下げ交渉ができます。無料で利用できるので、是非とも利用したいサービスです。
まとめ
引越し件数が少ない一月は、一年で最も引越し料金が安くなる月といわれています。スケジュールに余裕のある方は、一月に引越しを検討するとよいかもしれません。引越し料金は、日時や荷物の量からも影響を受けます。
お得に引越ししたい方は、これらのポイントにも気をつけましょう。訪問見積もり時に、引越し業者の営業担当者に相談すればお得に引越しできる日時や処分するべき荷物などを教えてくれますよ。
引越料金一括見積もりサイトで利用したい引越し業者を見つけて、相談してみてはいかがでしょうか。