引越しにかかる期間はどのくらい?最短で何日前から始めればいい?
初めて引越しをするときは、なにをいつから始めればよいのかわからないものです。
新しい生活を始める実家からの引越しの場合は家具類の手配も必要ですし、未成年の場合は公的機関の手続きも不慣れでしょう。
引越しは何度も繰り返すうちに慣れていくものです。
この記事では一般的な引越しの手順・手続きとその期間、着手に適切な時期などを解説しています。
引越しは決まったけど、なにをしてよいのやら・・・。そんな方にこそ役立てていただけるように解説していきます。
賃貸物件からの引越しの場合
新居選びにかかる期間
賃貸物件に住んでいるのは一人暮らしの社会人や学生、小さな子供のいる世帯、夫婦二人世帯などが中心です。
一人暮らしの場合も家族がいる場合も、新居の物件選びに着手するのは引越し予定日の約2か月前から1か月前。
転勤で辞令が出てから探し始める場合はもっと期間が短く、引越しまでに1か月を切っている場合もよくあります。
ひとり暮らしの場合は求める間取りもそれほど複雑ではなく、1回か2回の下見で決められますので、それほど負担はかかりません。
家族がいて遠くに転勤する場合(県外への引越し)はかなり重労働で、下見は1回で済ませる必要があります。
必要な部屋数や間取りを大まかに思い描いておくとスムーズです。
引越しの日取りに余裕がある場合は数か月前から物件探しは可能・・・ですが、こだわりの物件探しはなかなか難しいものです。
すべての不動産屋さんが親身になってくれるとは限らず、数か月前から物件を探すのは「引越し日を決めて2か月前から探してください」と言われることもあります。
よほどのこだわりがある場合以外は大まかでも構わないので引越し日を決定し、その日から逆算して1か月半ぐらい前から探し始めましょう。
また、物件を決めた場合は先払いの家賃など、必要経費が発生します。
早く決めてしまうと二重に家賃がかかり、経済的な負担も重くなりますので、2ヵ月~1か月半前から探し始めるのが妥当と言えます。
引越し準備にかかる期間
物件が決まったら引越し準備にかかります。
引越し日までにすべての手続きを済ませる必要がありますので、スケジューリングはとても大切です。
最も大きな項目は引越し業者の選定、荷造り、公的機関の手続きの3つ。
電気・ガス・水道の連絡(ガスは立ち合い閉栓・開栓の手続きも必要)、自治体への転出手続き(同一市区町村の場合は住所変更)、国民年金・国民健康保険の手続き(サラリーマンの場合は不要)などを1か月以内に行います。
引越し業者の選定は見積もりが必要ですので、新居の決定と同じぐらいの時期に行いましょう。
業者を決めてから荷造りにかかりますから、引越し業者の選定にはなるべく時間をかけないように、事前にある程度情報を集めておくのがおすすめです。
ダンボールをもらったらすぐに荷造りをはじめていきます。
普段使わないものから梱包していけばスムーズに進められますので、できるだけ早めに始めてください。
引越し日までは1か月程度しかないうえ、働いている人が荷造りできるのは休日だけです。
引越し当日になっても荷造りできていない・・・という状況だけは避けて、少しずつでも進めていきましょう。
引越しの状況にもよりますが、引越し準備にあてられるのは一般的に1か月程度。
早くから引越しが決まっている場合は、引越し業者の選定と荷造りだけは早めに進めることも可能です。
実家からの引越しの場合
新居選びにかかる期間
実家から引越すのは、大学進学や新社会人、実家から出て一人暮らしを始める20代の人が中心です。
間取りもそれほど大きなものは必要なく、新居選びにかかる時間は短めです。
新居選びを始めるのは賃貸からの退去と同じく、2か月前~1か月半前から始めます。
早めに進学や転出が決まっている場合も2か月前程度からが理想的。
引越しの繁忙期は人が動きやすいので物件がたくさん出ますが、すぐに決めないと他の人に決まってしまう場合もあります。
物件選びはあんまり時間をかけずに、希望を伝えて1回か2回の下見で決めてください。
県外へ転出する場合は新しく住む土地へ出向いて下見をしますから、1日で数軒を回って決める場合がほとんどです。
最近ではネット上で遠くの物件も確認できますので、インターネットの情報をうまく活用しましょう。
ある程度リストアップしておくと非常に便利で、比較的迷うことなく決められます。
引越し準備にかかる期間
引越し準備にかかる期間も賃貸から賃貸への引越しと同じです。
早めに大学進学が決まっていても、公的機関への手続きは1か月程度前から始めます。
転出届を取得できるのは2週間前からですので、数か月前から準備することはできません。
自治体での手続きをリストアップしておき、市区町村役場へ1度出向くだけで完了するように備えておきましょう。
実家からの引越しはガスの開栓をお願いするのみでOKですのでそれほど手間がかかりませんが、その代わり家具類や家電類の購入が必要です。
調度品類の手配はとにかく早めの手配を!ぎりぎりになって手配すると間に合わない場合もあります。
購入後は指定日時に新居に運んでもらうように手配すれば問題ありません。
物がそろっていないのが実家からの引越しの特徴です。
新しい生活を一から始めるには、さまざまな調度品が必要ですし、その手配はすぐには完了できません。
新大学生や新社会人が多いと思いますので、必要なもののリストアップと手配は数か月前から始め、早めに完了してください。
引越し後の手続き
引越しは移動したら終わり、ではありません。引越し後の手続きも素早く完了させましょう。
市区町村への転入届や住所変更、免許の住所変更、そして荷解きが終われば引越しは完了したと言えます。
引越し後の手続きは後回しにしてしまいがちですが、できる限り1か月以内に完了させてください。
国民年金・国民健康保険の人は特に早めに。転入届を提出するまでは一時的に国民健康保険証が手元になく、生活するうえで不安です。
引越し後2週間以内に済ませておくのが理想と言ってよいでしょう。
まとめ
引越しにかかる期間についてご紹介しました。
賃貸から賃貸の場合、実家から賃貸への場合に分けていますが、引越し前の物件探しや公的機関の手続きに関してはいずれも1か月半ぐらい前から始めるのが一般的です。
不動産の空き状況や費用面(二重の賃貸料金)になることを考えてもそれぐらいが妥当と言えます。
電気・ガス・水道の手配が必要な分だけ、賃貸からの引越しのほうが手間がかかると言えるかもしれません。
しかし、実家からの引越しは調度品がそろっておらず、必要なものは一からそろえますのでその分だけ早めの手配が必要です。
いずれにしても、引越しの際に最も忙しくなるのは引越し1か月前から引越し日までの間です。
物件探しから引越し完了までの約2か月間はやること満載ですので、一つ一つ忘れないように、確実に実行してくださいね。