引越しで水槽の魚や金魚はどうすればいいの?一連の手順を紹介します
水槽や魚はどうやって引越しさせればいいの?そんな疑問を持ったことはないでしょうか。
生き物の中でも扱いが難しいのが水生の生き物たち。運搬の準備も大変ですし、運搬中の生き物たちにも気を使っておかなければいけません。
引越しの時は水槽を梱包し、魚も安全な環境に移しておく必要があります。
ここでは、水槽や魚の運搬方法をご紹介していきますので、アクアリウムが趣味の方はぜひ参考にしてください。
引越しの時に安全な状態で水槽と魚を運ぶ方法
熱帯魚や魚を飼う趣味を持っている人は、引越しの時に水槽や魚を運ばなければいけません。
キャリーに入れて人間と運べる犬や猫と違い、金魚や魚の運搬はかなり気を使います。水槽もそのままで運ぶことはできませんので、きちんと梱包して運びましょう。
水槽の運び方
水槽は大きさや形態によって梱包の仕方も大きく違いますが、ここでは一般的な方法(90㎝程度までの水槽の運搬方法)をご紹介しましょう。
2.水槽内の水を抜く(水を運ぶ場合は取っておく)
3.配管パイプを外して梱包する
4.水槽内に入れている流木や苔類を取り出し、湿気を保てる環境にして発泡スチロールや緩衝材で梱包する
5.水槽内に入れている砂利類を土嚢袋に入れて梱包する
6.底面にあるフィルターを外し、洗って梱包する
7.空になった水槽を洗浄し、水気をふいて緩衝材で梱包する
作業手順はこのような手順です。
湿気が大切な苔類は二重にしたビニール袋に飼育水を入れて湿気のある状態にして梱包しましょう。
周辺機器はきれいに洗って湿気を取り、緩衝材(プチプチや発泡スチロール)でしっかりと包んでおけば問題ありません。水槽そのものは割れやすいものですので、解体できるものは解体してひとつひとつ緩衝材でくるんでおきます。
モーターや配管なども同様に、振動が来てもそのものが傷つかない状態にしておけばスムーズに運べます。
専用の箱や梱包材を持っている場合はそれを使用するのが理想的ですね。
魚の運び方
一番の課題は生き物である魚の運び方でしょう。
魚の梱包の仕方は以下のような方法がありますので、この要領を参考にして密閉容器を利用して運んでください。
魚数匹ずつを二重にしたビニール袋に飼育水と一緒に入れ、口を縛って衣装ケースに入れていきます。隙間なく入れていけばビニールが動かなくなり、安全に運ぶことができます。
バケツにゴミ袋を二重に入れて魚と飼育水を入れ、口を軽く縛ります。バケツを運ぶ感覚で運べるので運びやすいという利点があります。魚が少ない場合はこれで問題ありません。
魚が多い場合は衣装ケースを利用して、少ない場合はバケツで運ぶのがおすすめです。
魚は長い時間環境を変えると死んでしまいますので、魚を移してから半日程度で元の状態に戻せるのが理想です。
そうなると、魚の搬送準備や水槽の梱包を、引越し前日の夜に行う必要があります。
仕事が忙しい人は水槽や魚の梱包以外の引越し準備を前々日までに済ませておくのがベストです。午後からの引越しの場合は午前中のうちに済ませるとよいでしょう。
魚はどうやって移動させればよい?
引越し業者は魚を運んでくれるの?
生き物である魚の運搬は、引越し業者によって扱いが違っています。
運搬が可能な場合は「水槽は空になっている状態・魚は完全密閉された状態」を条件にする場合がほとんどです。
前述したような方法を利用して、ビニール袋から水が漏れないような状態で硬い入れ物に小分けにして詰めておけば運んでくれます。
衣装ケースを利用する場合は、ふたまできちんと閉め、密閉しておくとよいでしょう。
生き物をはこんでくれない引越し業者の場合は、自分の手で運ぶ必要があります。自分で車を用意して運ぶのが一番確実です。
その場合も振動ができるだけ伝わらないように、魚を入れたケースの下に緩衝材となるもの(厚手のパッド類)を引いておくのがベストな状態です。
水槽の水は運んでもよい?
水槽の水は、新居で魚を戻すときに利用します。できれば水槽の水の半分程度を運び、魚が新しい環境になじめるようにするのが理想です。
水を運ぶのは大変ですが、魚のために頑張って少量だけでも運んでおきましょう。
飼育水(水槽の水)の運び方は、基本的に魚の運び方と一緒です。
水槽から二重にしたビニール袋に移し、水漏れしないように衣装ケースやバケツを利用して密閉しておきましょう。ふたがある場合はふたを閉めておくのがベストです。
水を運ぶのは作業員の人にとってもかなり手間が大きく、水漏れが他の荷物にも影響を与える場合があります。確実に運べる状態にしておき、あらかじめ作業員さんに相談するなどして準備を怠らないようにしてください。
効率よい水槽の引越し方法
仕事が忙しい人や初めて水槽を引越しさせることに不安を感じている人は、専門の業者にお願いするという手もあります。
通常の引越し料金に加えて水槽の引越し代までかかるという大きなネックはあるものの、一番効率の良いやり方です。
この方法は扱いの難しい熱帯魚や大きな魚を飼育している人におすすめです。
引越し後のアフターケアまでカバーしてくれますので、水槽の引越しをやったことがない人にとってはこの上なく大きな味方です。
魚の梱包や水槽の解体、輸送、水槽のセッティングまでお願いできるのであれば、余分にお金がかかったとしてもお得と言ってよいのではないでしょうか。
専門業者による引越しは水槽の大きさや引越しの移動距離によって料金が違います。
100センチを超えるような大型水槽は10万円近くかかりますから、その点は頭に入れておいてください。
30センチ程度の小型水槽であれば数万円程度で引越しできます。水槽の搬入、搬出だけの場合はもっと安く済ませることが可能です。
まとめ
水槽と魚の引越しについてご紹介しました。
生き物の引越しは気を遣うものですが、犬や猫、鳥などのキャリーケースで運べる動物と違い、魚類は水も必要なために非常に手間がかかります。
飼育水も運んだほうが理想の環境が整いますので、ご紹介したような衣装ケース、バケツなどをうまく利用して運んでください。
そしてどうしてもうまく梱包する自信がない方は、専門業者をうまく活用しましょう。
生き物の命が大切ですから、少し出費がかさむのはがまんするしかありません。雑な引越し作業で大切な生き物が弱らないように、最大限の気配りをしてあげてくださいね。