引越しの餞別は何を贈る?【友達・近所・ママ友・子供の友達】の場合
引越しの時に贈る「餞別」のことを知っていますか?引越し祝いとは違い、それまでお世話になったお礼、はなむけとして引越し前に渡す贈り物のことを「餞別」と言います。
贈り物を贈る習慣が少しずつなくなってきた現代でも、餞別の習慣はまだまだ残っています。
この記事では、餞別の相場や贈るときのルールについて解説しています。
微妙な関係のママ友や上司にはどんな形で贈るのがいいの?そんな迷いにお応えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
引越しの際に渡す「餞別」とは?
身近な人が引越しする際は、「餞別(せんべつ)」を渡す習慣があります。
餞別とはお別れのしるしとして贈る贈り物や金銭のこと。身近な人(親戚、友達、会社の同僚など)が引越しをした際は、餞別を渡して引越しの労をねぎらいましょう。
餞別はお金でも品物でも構いません。
引越しをする人との関係性や付き合いの長さによって、金額や贈る品物の内容も変わってきます。それぞれの関係で最適な金額や、贈り物の内容について解説していきます。
引越しの餞別の相場は?
同僚、知人、友達の場合の相場
親戚ではなく、いわゆる「知人」に分類される人(同僚、友達)の場合、餞別の金額相場は、5千円~1万円程度。
これ以上の金額になると相手にとって重いものになってしまいますので、極端に高額な金額は避けましょう。
会社関係の人は同僚でも目上の上司でも、これぐらいの金額で問題ありません。
上司だからと言って気を遣いすぎないように。
目上の人に餞別を渡すのはマナー違反、という意見も根強く残っていますので、同僚の場合はお金を包み、上司の場合は商品券や品物にするとよいでしょう。
家族、親戚の場合の相場
友達や同僚よりもより身近な「家族・親戚」の場合は、少し大きな金額が相場と言われており、3万円~5万円が相場と言われています。
新築一戸建てや購入したマンションに引っ越す場合には、餞別ではなくお祝いとして贈っても良いでしょう。
大きな金額を贈るのがためらわれる場合や目上の方の場合は、商品券に切り替えても構いません。
どこでも使える商品券であれば、だれにでも喜ばれます。
ママ友に贈る場合、子供に贈る場合はどうする?
ママ友や子供の友達は、微妙な距離感が悩みどころです。
親戚や同僚でもなく、親戚でもなく、すごく親しいわけでもないけど、餞別を渡さないと何かともめてしまいそう・・・そんな時は周りの人に声をかけて、グループで餞別を渡しましょう。
近年はママ友との付き合い方に悩む人も多く、餞別の渡し方も悩みの種です。
一人だけで渡すとその他の人との関係に支障をきたす場合もありますので、グループで渡すのが良いでしょう。
仲間はずれができないように、クラス全員に「餞別を渡したい人はご連絡ください」という風に声をかけるのがもめ事を避けるコツです。
子供がいる場合は子供同士で何か贈り物をしたい、ということもあります。
その場合も同じように、グループで渡すようにしておきましょう。子供同士の場合はお金ではなく文房具や値段の張らないおもちゃなどが最適です。
餞別で喜ばれるもの・喜ばれないもの
喜ばれるものは断トツで「商品券」!
お金を包むのではなく、品物を贈りたい場合は何を贈ればよいのか迷うものです。
そんな時は、全国どの地域でも使える「商品券」を渡しましょう。餞別の品物として断トツで人気があり、どこでも使える実用性の高さやかさばらない手軽さが受けています。
商品券にはデパートで使う全国商品券のほかにも、各種ギフト券、クオカードなどいくつか種類があります。
クオカードはコンビニや書店、ガソリンスタンドでも使えるという気軽さが魅力の商品券です。ライフスタイルによってはクオカードが非常に喜ばれるでしょう。
相手の好みや行動パターンを良く知っている場合は、その人の好みに合わせた商品券(全国共通商品・ギフトカード・クオカードなど)を。
好みやライフスタイルがわからない場合は、無難に全国共通商品券を渡すのが良いでしょう。
喜ばれないものは「荷物になるもの」
引越しする時は少しでも荷物を軽くしておきたいものです。餞別で品物を渡す場合は、荷物になってしまうものは避けましょう。
餞別で喜ばれない品物として代表的なのは観葉植物・インテリアグッズ・食べ物など。
観葉植物やインテリアグッズは好みにも左右されますので、避けたほうが無難です。
また、食べ物は賞味期限がありますから、傷みやすいものは喜ばれません。好みや欲しいものが分かっている場合以外は、上記3つは避けましょう。
どうしても金券ではなく品物で渡したい、という場合は相手のライフスタイルや家族構成に合わせて、重荷にならずかさばらないものを選びます。
できる限り相手の好みを理解して、渡して喜ばれるものを選択してください。
引越しの選別に熨斗は必要?
引越しの選別は、熨斗が必須というわけではありません。のし袋がない場合は白い封筒に入れて渡しても問題はないでしょう。
きちんと熨斗を付けて贈りたい場合は、紅白の蝶結びの水引を選び、水引の上部分に「御餞別」と記入して贈ります。
ここで一つ注意しておきたいのが、水引の下の部分です。
水引の下部分には贈る人の名前を記入しますが、目上の上司や年上の人に対し個人名で餞別を贈るのはNG、というルールがあります。
目上の人に餞別を贈る場合、水引の下部分に書く名前はグループ名か部署名(○○部一同 など)で。
個人で贈る場合は「御礼」もしくは「おはなむけ」としておきましょう。
基本的に目上の人には「餞別」として渡しません。
基本ルールを重視する人もいますので、無礼にならないようにルールに則った書き方で贈ってください。
引越しの餞別をいただいたら、お返しは必要?
引越しでお餞別をいただいたけど、お礼はどうすれば・・・?お金や品物をいただいた際は、どうしても「お返し」が気になってしまうものです。
しかし、引越しの際の餞別にお返しは必要ありません。
餞別はお別れのしるし、はなむけとして贈るものです。
引越しの労をねぎらうという意味もあり、今後の繫栄を願う「引越し祝い」とは少し意味合いが違います。
いただいた場合はお礼を伝えるだけでOK。お返しは必要ありませんのでありがたくいただいておきましょう。
どうしても気になる場合はお礼状を送付します。
目上の方や会社の上司にいただいた場合は、はがきでお礼を伝えましょう。お礼の気持ちを伝えられるだけでなく、相手にも良い印象を与えられるでしょう。
まとめ
引越し祝いと違い、「お別れのしるし」「御礼」として渡すのが餞別です。
渡しなれていないと何を贈ればよいのか迷うものですが、相手の重荷にならない金額で、喜ばれるものを贈れば問題ありません。
目上の方に贈る場合は個人で贈らない、熨斗にグループ名を入れておくなど、基本ルールに沿っておけば相手に失礼になることもありません。
今までお世話になったお礼を形にするのは大切なことです。
「餞別なんて贈ったことがないから・・」としり込みせず、基本ルールを押さえて餞別を渡してください。