初めての一人暮らしに必要な手続き
初めての一人暮らしには様々な手続きが必要です。新生活を気持ちよくスタートするため、引越しを予定している方は必要な手続きを確認しておきましょう。
初めての一人暮らしに必要な手続きは、引越し前・引越し当日・引越し後に分かれます。これらを順番に解説します。
一人暮らしを始める前に必要な手続き
一人暮らしを始める前に必要な手続きは、新居探し・引越しの準備・役所での手続きなどです。具体的に、どのような手続きが必要なのでしょうか。
新居を借りるのに必要な手続き
最初に必要な手続きは、一人暮らしを始める新居を探すことです。新居は不動産会社などに紹介してもらうことができます。
気に入った部屋が見つかった方は、不動産会社に入居申込書を提出します。この時に必要になるのが、現住所や氏名、勤務先などと連帯保証人です。
何かしらの理由で家賃が払えなくなったときは、連帯保証人に請求が行きます。この点を理解して、信用できる方に依頼しましょう。入居日は契約時に決めます。家賃は入居日から発生するので、実際に入居できる日に設定することがポイントです。
引越しに必要な手続き
新居と入居日が決まったら、引越し業者を探します。単身の引越しは荷物の量が少ないので、お得な単身パックなどを利用できます。単身パックは、専用のBOXに積み込める荷物を割安な料金で運んでくれるプランです。
引越しの1カ月前頃から引越し業者探しを始めると、希望する日時を抑えやすいといわれています。
あるいは、レンタカーを利用して自分で引越しすることもできます。メリットは引越し料金を節約できる可能性があること、デメリットは搬出・搬入・設置の手間がかかり補償を受けられないことです。
引越し業者の単身パックなどと費用を比較するとそれほど変わらないことが多いので、引越し作業になれていない方は引越し業者に相談してみてはいかがでしょうか。
以上のほかでは、最低限の生活必需品を宅急便で送り引越しする方法もあります。ダンボールの個数や移動する距離などによっては、引越し業者を利用するより安く済みます。
ただし、大きな家具・家電は送れません。新生活開始後しばらくは、不便な生活を強いられるのでこの点には注意が必要です。メリット・デメリットを理解してから、検討したい引越し方法です。
一人暮らしに必要な家財を揃える
以上の手続きが終わったら、新生活に必要な家財を揃えます。新生活に必要な家財として挙げられるのが、
これらの中で一人暮らしを始めてすぐに必要になるのが、布団・ベッド・カーテン・照明・ドライヤー・洗面用具・ゴミ箱・ゴミ袋などです。これらは引越し前に用意しておきましょう。
大きな家具・家電は、新居へ引越ししてから購入するほうがよいかもしれません。旧居で購入すると引越しで運ぶ荷物が増えるからです。荷物が増えると引越し料金は高くなります。
役所で行う手続き
一人暮らしを始めるには、役所での手続きも必要です。様々な手続きが必要になるので、一度にまとめて行うと良いでしょう。
役所での手続きは、引越しの2週間前頃に済ませると良いといわれています。具体的には、次の手続きなどが必要になります。
転出届の提出
転出届を提出して転出証明書を発行してもらいます。手続きには印鑑が必要です。住民基本台帳カードがあれば郵送で手続きを済ませることもできます。(※同一市区町村内の引越しは不要です。)
国民健康保険の手続き
同一市区町村へ引越しする方は住所変更手続きを行います。異なる市区町村へ引越しする方は資格喪失手続きを行います。
異なる市区町村へ引越しする方は、引越し後に国民健康保険への加入手続きが必要です。
印鑑登録の廃止手続き
印鑑登録をしている方で異なる市区町村へ引越しする方は印鑑登録の廃止手続きを行います。
お住まいの地域によっては、転出届の提出と印鑑登録証の返却で印鑑登録が抹消されることもあります。詳しい手続き方法は自治体で確認してください。
原付自動車を所有している方は登録変更手続きも忘れずに行いましょう。
引越し前に行うその他の手続き
以上のほかでは、インターネットプロバイダーとの契約、ガスの使用開始手続き、NHKの住所変更手続きなどが必要になります。NHKの住所変更はインターネット経由で行えます。
インターネットの開通には時間がかかるので、インターネットプロバイダーとの契約は引越しの1カ月前頃に済ませておきましょう。
一人暮らしの引越し当日に必要な手続き
引越し当日にもいくつかの手続きが必要です。具体的に、どのような手続きが必要なのでしょうか。
新居の鍵を受け取る
引越し当日に必ず行わなくてはならない手続きが、新居の鍵の受け取りです。
新居の鍵がないと引越しの荷物を運びこめないので、引越し前に不動産会社と受け取りのタイミングを確認しておきましょう。
ガスの開栓手続き
新居でガスを使用する方は、ガスの開栓に立ち合いが必要です。引越し前に申し込んだ内容に従い立ち合いをしましょう。電気はブレーカーをONにすること、水道は元栓を開くことで利用できます。
基本的に、立ち合いは必要ありません。使用開始後、電気は新居を管轄する電力会社へ開始手続きを行います。水道は新居に備え付けられている水道使用開始申込書に必要事項を記入して投函します。
一人暮らしの引越し後に行う手続き
引越し後も様々な手続きが必要です。新生活で忙しいかもしれませんが、一人暮らしを行う方は次の手続きなどを忘れずに行いましょう。
役所で行う手続き
初めての一人暮らしがスタートした方は、役所で必要な手続きを行いましょう。1度にまとめて行うと手間を省けます。
転入届・転居届の提出
異なる市区町村へ引越しした方は、引越し後14日以内に転入届を提出します。届けには、印鑑と転出証明書が必要です。
同一市区町村内で引越しした方は、引越し後14日以内に転居届を提出します。運転免許証の住所変更を行う方は、このときに住民票を所得しておきましょう。
国民健康保険の加入手続き
異なる市区町村へ引越しした方は、引越し後14日以内に国民健康保険の加入手続きを行います。印鑑が必要になります。
国民年金の住所変更
国民年金に加入している方は、引越し後14日以内に住所変更を行います。年金手帳と印鑑が必要です。
印鑑登録
印鑑登録を行う方は、実印と身分証明書をもって手続きを済ませます。
原付自動車を所有している方は、登録・住所変更手続きも忘れずに行いましょう。
警察署で行う手続き
警察署(あるいは運転免許試験場)では次の手続きを行います。
運転免許の住所変更手続き
印鑑、住民票、運転免許証、写真(異なる都道府県に引っ越した場合)が必要です。身分証明書として利用できるので、早めに住所変更を済ませておくとその他の手続きをスムーズに進められます。
自動車を所有している方は、車庫証明書も取得します。取得には、駐車場所有者が発行する保管使用場所使用承諾証明書などが必要です(※建物賃貸借契約書の写しで代用できる場合があります)。
一人暮らしの引越し後に行うその他の手続き
以上のほかでは、厚生年金・健康保険(勤務先で行います)、銀行、クレジットカード、携帯電話などの住所変更も必要になります。
連絡の行き違いをなくすため忘れずに行いましょう。郵便局で転居・転送サービスを申し込むと旧居宛ての郵便物を1年間にわたり新居へ届けてもらえます。心配な方は申し込んでおくと良いでしょう。
まとめ
初めて一人暮らしを始める方は、以上の手続きなどが必要になります。実際に必要になる手続きは、ライフスタイルにより異なります。
引越し前にやるべきことを整理しておくと、新生活をスムーズに始められるはずです。初めての一人暮らしを予定している方は、紹介した情報を参考に準備を進めてみてはいかがでしょうか。