引越し先で洗濯機が入らない!トラブルの対応と水抜きから運び方まで
ドラム式洗濯機の登場により、大型化が顕著な洗濯機。
引越しの際は新居の入り口の幅や洗濯パンに入るかどうかは確認しておかなければいけません。万が一入らない場合は、引越し業者にお願いしたり、自分たちで工夫したりして洗濯機を設置します。
この記事では、洗濯機が入らない場面をシュミレーションし、それぞれの対処法をご紹介しています。
引越しの時に困ったら、ぜひ参考にしてください。新しい洗濯機を手放すことのないように!事前準備を怠らないようにしましょう。
引越ししたら洗濯機が入らない!そんなときは?
ドラム式洗濯機が流行し、近年の洗濯機は大型化してきています。
引越し先で洗濯機が入らないという緊急事態も増えており、入居後の生活に影響を及ぼすことも。
引越し後に洗濯機が入らない場合は、以下のような方法で対処していきましょう。
階段や入り口で引っかかってしまう場合
大型の洗濯機は階段や入り口で引っかかることもよくあります。
家に運び込むこともできませんので、引越し業者でも対処が難しいところですが、引越し業者にお願いすればクレーンで対処し、ほかの入り口から入れることが可能です。
ただし、これはクレーンが利用できる場合のみです。
自宅の状況によっては利用できない場合もあります。クレーンでの対応をしていない場合もありますから100%の対処法ではありません。
どうしても入らない場合はその洗濯機を手放すか、なんでも引き受けてくれる業者にお願いするしかありません。
新しい洗濯機を買った場合やドラム式の大型洗濯機を使っている場合は、通路や階段の踊り場の幅、万が一の場合のベランダの大きさやその向きなど、必ず確認しておいてください。
防水パンが小さい場合
洗濯機そのものは入るのに、防水パンが小さすぎてはみ出してしまう・・・そんな場合は「上げ底」で対応可能です。
小さな防水パンの上に上げ底をして洗濯機を置けば問題なく使えます。
まずは防水パンの形に合わせて、防振パットというゴム板を購入しましょう。30㎝×30㎝の大きさのものが1,000円弱程度で購入でき、ブロック状の小さなタイプを組み合わせることもできます。
このゴム板は振動を下に伝えないための処置ですので、必ず敷いておきます。
防振パットを敷いたら、その上にレンガを置いて洗濯機をのせます。洗濯機の足に合わせてレンガを置けば、ほとんどの場合で設置可能です。
ただし、防水パンの周辺に壁や洗面台がある場合は洗濯機そのものが入りません。この場合は別の場所に設置する以外にありませんので、注意が必要です。
蛇口の高さが合わない場合
幅と奥行きをはかってOKだと思っていたら、蛇口が邪魔で入らない!そんな事態もよくあります。
洗濯機の高さは確認を怠りがちです。洗濯機置き場には必ず蛇口が付いていますので、そこまでの高さも計測しておかなければいけません。
蛇口の高さが合わず洗濯機が所定の場所に入らない場合は、蛇口を取り換えましょう。
大家さんか不動産屋さんに連絡すれば、ちょうどよい蛇口を購入してくれる場合もあります。蛇口はさまざまな形状がありますのでDIYショップで確認してみてください。
蛇口は洗濯機置き場の奥の壁に付いていたり、横の壁に付いていたりと、付いている場所も物件によって違っています。
「奥に付いているから大丈夫」と思っていても、蛇口の形状が合わず、防水パンから洗濯機がはみ出てしまうということも。
洗濯機を置いた状態を想定して計測しておき、事前に必要な部品を集めておくと入居後にスムーズに使えます。
引越し時の洗濯機水抜き方法
引越し前日にやることはこれ
引越しの前日は早めに選択を済ませ、洗濯機の水を抜いておく必要があります。
それほど難しい作業ではありませんので、必ず以下の手順で作業しておいてください。
作業手順は以下の通りです。
・給水ホースを取り外して電源をオフ
・脱水を実行し、終わったら洗濯槽をふき取り、排水ホースを外す
給水・排水の両方のホースの水を抜いておく必要があります。
手順通りにやれば水浸しになることはありません。ドラム式の場合はその機種によって水抜き方法が指定されている場合もありますので、事前の説明書チェックを忘れずに。
引越し前日は忙しいですが、普段はなかなかできない洗濯機の掃除をするチャンスでもあります。
気になる汚れがあったらさっとひと拭きしておけば、引越し後も気持ちよく使えますね。
横倒し厳禁!洗濯機の運び方
自分で洗濯機を運搬する場合、縦置きのまま一人で運ぶのは非常に困難です。
特に最近の洗濯機は重くなっており、20kg近くある洗濯機もあります。横の取っ手を使って運べば比較的スムーズに運べますが、素人では二人でも難しい作業です。
そのため「横置きにして運びたい」という人もちらほら。
毛布の上に横置きにすれば滑らせるように運べるし、他の荷物との兼ね合いもあり、隙間を埋めるように横置きにしたら便利・・・という考え方ですが、実は洗濯機は横置きNGです。
今の全自動洗濯機は横置き=故障の原因とされており、中の精密な機械が壊れる可能性大です。
短い時間であっても横置きにすると故障の可能性がぐっと上がってしまいます。洗濯機は運ぶときも荷台に積み込む時も、必ず縦置きのままで運んでください。
一番確実なのは引越し業者の方にお願いすることですが、やむを得ない場合もあります。
自分たちで運ぶ場合は必ず二人で、取っ手部分を両側から持って運んでいきましょう。
室内を運ぶときは下にすべりやすい毛布などを敷いて引っ張っていけば縦置きでもスムーズに運べます。階段を運ぶ場合は上から持つ人と下から支える人が二人一組になり、1段ずつ確実に運んでいきます。
かなり重労働ですのでたいていの場合、女性二人では運べません。
力の強い男性にお願いして、できるだけ少ない力で運べるようにシュミレーションしておくとさらにスムーズに運べるでしょう。
まとめ
大型の洗濯機が増えたため、引越し後に家に入らない、設置できないというトラブルが増えています。
引越しの時に計測しておけば問題ありませんが、蛇口の位置や大きさなど思わぬところで設置できない場合も多々あるのです。
手持ちの洗濯機が合わず買い替えを余儀なくされるときもありますので、事前の計測と準備は非常に大切です。ご紹介したような底上げや蛇口の交換が可能なら、買い替えの必要はありません。
また、引越しの時に洗濯機を買い替えたいと考えている人は、内見して幅や奥行きを計測してからにしてください。
洗濯機の運搬だけを専門業者にお願いした場合は、引越し代金にプラスして数万円程度かかる場合もあります。
特にクレーンを利用した時は料金面で負担がかかりますので、手持ちの洗濯機と新居の兼ね合いはしっかりと確認しておいてください。